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趣味占放談

主に東洋占術の思想を使ってあれこれ考察しています

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Author:やわたうま
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胡蝶 

 胡蝶とは中国老荘思想の始祖の一人に数えられる荘子が見た夢の話である。ある日荘子は蝶になって自由気ままに空を飛んでいる夢を見た。自分が荘子だという事も忘れ、十分に大空を堪能して目が覚める。気が付いてみると自分は人間荘子であった。

 そこで荘子はふとこう思うのである。あの蝶は私が見た夢だろうか、それとも私が蝶の見ている夢であろうか。。。と。

 果たして私達が今ここにいることが夢ではないと誰が言い切れるだろう。私たちの現実がどれほどリアルであったとしても、それが、誰かが見ている夢ではないと誰が断言できよう。。。

 

 私も胡蝶ではないが昔おかしな夢を見たことがある。夢の中で自分は夢を見ていると気がついていた、その夢の中で私は眠気をもよおし、ごろりと布団に横になったが、その夢の中でまた夢を見ていた。勿論私はその夢の中で夢の中で見ている夢だと気が付いていた。。。ところがその夢の中でまた夢を見ていたのである。

 一帯幾重に重なった夢を見ていたのだろう。夢に中の夢、更にその夢の中の夢、またその夢の中の夢。。。と夢の中に入り込んでゆくと、ぽつんと抜け出したように自分がいた。それは起きている自分であり、確かに起きていると感じていた。

 その最も深い夢の中の夢の中で私は宇宙の中心にいて、宇宙ではないものとも一緒だった。宇宙であるものと、そうでないものがあって、それでも宇宙とそれは一つだった。宇宙が1ならそいつは0に違いないと感じていた。。。

 

 夢の中の夢から目覚め、更に目覚めた夢の中から更に目覚めて、、、と、目覚めが果てしなく続いた。。。いったい何度目覚めたのか自分でも解らなかったが、その都度地球が近付いてきて、ようやく本当に目覚めた時。ああ、私は此処にいて、そしてあそこにもいたと妙に得心していた。

 いつもの朝が私を包んだ時、私も自分が本当に目覚めたのだろうかといぶかしんだ。目覚めたと思っているのに、本当はまだ夢の中なんじゃないかと、そんな疑念が頭のどこかにこびりついていた。

 

 確かに私はいつもの日常に戻っていて、いつものような生活を始めたが、それでも自分が起きているとは信じ難かった。でも人生は夢のようなものかもしれないと考えた時、夢から覚めていようが、まだ夢の中にいようがどうでもよくなった。

 どこの世界にいようと、今、此処に、自分の意識があるのだから、そんなことは問題ではないと。。。妙に納得してしまったのだった。

 人生というリアリティーの中にいるつもりだった自分。。。でも、それすら本当は夢(幻想)なのだとしたら、その中で起こることにどれほどの意義があるだろう?

 悪夢だと知って悪夢を見るように、、、夢だと知って王にでもなった夢を見るように、、、夢だと知っているものにとって、どちらの夢もそう大差はない。喜び勇む自分も、苦悩にもだえる自分も、本当は夢にもだえ、また喜んでいるだけだ。

 そもそも、夢にもだえ、喜ぶ自分が私なのか?それとも、夢を見ている自分が私なのか。。。と問えば、一喜一憂する私は夢の中の私に違いないのだから、それすらも楽しめればいいんじゃないかと思える。

 

 はてさて、、、この世というところ、いったい如何ほどのリアリティがあるのだろうと思う。。。

 

2007/02/26 00:53|心象房:夢TB:0CM:8
 

夢分析のポイント 

 のっけから本文に入ります(笑)

 

夢解読1:夢の中の「あなたの状況」を考えてみる。

夢解読2:夢の「登場人物」を考察する。

夢解読3:夢の中の「時間と場所」に注目してみる。

夢解読4:夢に出てきた「道具や動物など」に焦点を当ててみる。

夢解読5:夢の中のあなたや登場人物の「行動」を分析する。

夢解読6:夢で体験した「感情」を振り返ってみる。

夢解読7:もう一度夢の象徴から「連想」を広げてみる。

 

夢解読1:夢の中の「あなたの状況」を考えてみる。

 1.あなたの年齢は?

 夢で出てきたあなたの年齢の頃を思い出してみましょう。何がありましたか?もし夢の中のあなたが小学校の1年生でリコーダーを吹いていたとしたら、ためしに子供の頃に帰って、夢の通りリコーダーを吹いてみるのも良いでしょう。けれど、夢の中のあなたが実年齢より随分と若い(幼い)時は、何かの部分でとても幼い考え方をしているという忠告かもしれません。

 もし、実年齢より年上だったら、背伸びをしているとか、その年代になった時の何かの可能性を示しているかもしれません。もし、よぼよぼの年齢になっていたとしたら、現在の生き方に付かれきっている事を象徴しているのかもしれません。

 もし、現在の年齢のままなら、他の夢の象徴から現在の在り方について考察をしてみます。

2.どんなものを身に付けていましたか?

 あなたが着ていた服や、靴、帽子、アクセサリーなどにあなたの状況が反映されています。

 服装はペルソナを表し、靴は社会的な立場を、帽子(髪型とか)はあなたの知恵・知識の状況を、アクセサリーはセルフの象徴ですので宝石の意味や神話を調べてみてください。

3.あなたの性別は?

 もし、実際の性別と変わっていたら、その異性性について考えてみます。

4.身体的な特徴に変わったところはありますか?

 身体の部分は上に行くほど抽象的、精神的な意味合いを持ち、下に行くほど現実的な意味を持ちます。

 例えは「頭」は知識、知恵、精神性を表します。「心臓」は中心的な部位で、統合を表す事から愛や情熱、優しさの象徴です。「足」は現実的なことに根ざすテーマを扱うという具合です。

5.あなたは夢に参加していましたか?

 夢の中では時々映画を見るように、自分は夢には登場せずに眺めている事があります。夢の登場人物は全て自分の分身ですが、自分はそこに参加していないので、かなり遠い分身という事になります。なのでこのドラマに関するテーマに関わるにはまだ時間が必要かもしれません。

 あるいはあなた自身というよりも、あなたの周りの人達のテーマなのかもしれません。このような場合でも周りの人達がこのようなテーマに関わっていると知っておく事はとても意味があります。

 

夢解読2:夢の「登場人物」を考察する。

1.夢の登場人物の役割は?

 夢の登場人物は全てあなたの心の分身であり、一要素です。その人が表しているような性格をあなたも持っているわけです。

 もし、夢の中でその人と仲良くやっていたら、あなたの心は調和的です。反対に葛藤しているならそれは、その人物に象徴されるものが、あなたの中に葛藤としてある事を示します。

 登場人物を七つのアーキタイプで分類し、あなたとの関係をみてみると、夢の大筋が見えてくるでしょう。

2.登場人物を分析する

夢解読1で自分を分析したように登場人物を分析してみます。その人がどんなペルソナを持っているのか、今バランスを失っているのかとかをチェックしてみます。

3.見知らぬ登場人物はどんな人?

 知人が夢に出てくれば、そのイメージははっきりしています。けれども見知らぬ人が出てきた場合は、まだそこまで意識されていない心の要素を表しています。具体的ではないので見知らぬ人として登場してきている訳です。もしかしたらあまり親しくない人に、その登場人物に似た人がいるかもしれませんね。でも、あまり強引には結び付けないで下さい^^;

 

夢解読3:夢の中の「時間と場所」に注目してみる。

1.夢のドラマはいつ頃か?

 そのドラマの時間帯、季節、あるいは時代などに注目して下さい。

 例えば春なら全ての生命が芽吹く時ですから、何か新しい事が始まろうとしているかもしれません。夏なら真っ盛り、秋なら収穫のとき、冬なら休憩、こもり、忍耐の時、または無意識とのコミュニケーションの解きを表しているかもしれません。

 春=朝、夏=昼、秋=夕方、冬=夜は同じイメージを持っています。

 時代を隔てた夢は、現在のあなたから遠い状況を示しています。

2.あなたの居た位置と方向は?

 あなたが現在立っている位置(状況)や向かおうとしている事象を表しています。

 一般に右側&下側は現実的、具体的、生理的な状況を示しています。反対に左側&上側は精神的、抽象的世界を示しています。中心は四隅から色んな要素が集まってくる場所で活性化、活動などを意味します。

3.どんな場所にいましたか?

 場所は夢のドラマの状況を表しています。

 例えば「地」は現実的なこと、母なる大地というように育成や堅固さ、また土は器の素材なので作ること生み出す事を象徴しています。「水」は感情や情愛、感性を象徴しています。川や海などですね。「火」は直感的な意識や激しさ、またはストレートな道のりを表します。また急激な変化を表す事もあります。「風」は精神性、霊的なもの、魂、息吹を象徴します。飛行機も風(空気)が無ければ飛べませんから、しばしば上昇する力を示す事があります。

4.どんな天気でしたか?

 晴天、雨、雪、あられ、、、と天気は天から下がり来るものを象徴しています。つまり運命とか宿命、あるいは「上」は精神性を示すので現在のあなたの気分を表す事があります。例えば「雨」は大地を潤すと同時に、豪雨ともなれば洪水し大地を洗い流してしまいます。「雷」は強いエネルギーで創造力や意志力を象徴します。

 

夢解読4:夢に出てきた「道具や動物など」に焦点を当ててみる。

1.どんな動物や植物が出てきましたか?

 植物なら花言葉を参考にして見ましょう。動物ならどこで活躍する動物でしょうか?また、あなたはその動物に対してどの様なイメージを持っていますか?ちょっと連想ゲームをしてみて想像してみましょう。

2.何か特徴的な道具はありましたか?

 例えば「箱」は秘密を表したり、人によってはパンドラの箱を連想するかもしれません。「タンス」は物事を整理しておくものですし、「食器」は食べ物、つまり生命力の入れ物です。「紐」なら物と物を結ぶもので「刃物」なら切り分けるものという象徴になります。

3.気になる数字は?

 数字自体にも意味がありますが(数霊などを参照してください)、もしかしたら結婚記念日だとか、誰かの命日などかもしれません。もしそうなら、それが夢のドラマを解明する鍵になるかもしれません。

4.印象的な色はありましたか?

 色自体にも意味がありますが、あなたはその色から何を連想しますか?連想した個人的な意味づけを考えてみてください。

 

夢解読5:夢の中のあなたや登場人物の「行動」を分析する。

1.登場人物はどんな行動をしていましたか?

 夢の中では現実では出来ない行動が可能です。現実と夢の世界でしか出来ない行動との差に意味が込められている事があります。

 例えば乗り物に乗っている夢はあなたの行動方法を象徴していたり、「喧嘩」は心の中の葛藤を、「追われる」のは何かから逃げている象徴と見ることができます。誰がどんな行動を取っていたかで、その人が示す性質についてどうするべきかが解るかもしれません。

2.夢の中の行動に矛盾はありませんか?

 例えば下着一枚で町に出かける夢とか、普段出来ない行動や、海に泳ぎに行ったのに和服を着ていたとか、、、ちぐはぐな行動、矛盾のある行動の中に、あなたが気が付いていない問題点が示されている事があります。

 

夢解読6:夢で体験した「感情」を振り返ってみる。

 夢の中で感じた感情をチェックしてみましょう。例えばとても恐い夢を見たのに、夢の中での自分は淡々としていたとか、楽しい夢を見たはずなのにちっとも楽しんでいなかった。。。という矛盾点に注目すれば、もしかしたら好きでも無い事を無理してしていたと気が付くかもしれません。

 それに気が付けば、無理をするのをよそうとか、無理をしても、その分休憩や気分転換を十分に取ろうとか、、、大暑方法も見つかります。夢日記等をつける際は、その夢の中で感じた感情も忘れずに書いてください。

 

夢解読7:もう一度夢の象徴から「連想」を広げてみる。

 一通り夢をチェックしたら、もう一度連想を広げてみましょう。夢の中に出てきた人や物、動物から連想しても構いません。眼が覚めて終わった夢の続きを想像してみても良いでしょう。

 その様にして連想を広げてみると、いつも見る夢に共通点が見つかるかもしれません。ドラマ自体はまったく違うのに、分析してみると同じような事を示唆していたということもあります。

 それが見つかれば、新しい視点を手にすることが出来るでしょう。

 

 夢の読み方を一気に書いてしまいました。我ながら珍しい事だと思いますが、そのせいで少し解り辛かったかもしれません。象徴についてはさすがに書ききれませんのでご勘弁頂いて。。。^^;

 皆様が新しい自分、気が付いていなかった自分を発見される契機になりますように。。。

 

2007/02/22 01:57|心象房:夢TB:0CM:8
 

夢に接する時の心構え 

 前回で引用した『ユングが教える夢の心理判断』より、夢分析のポイントを御参考までに引用しておきたい。

 

 夢に接する時の心構え十か条

1.夢に興味を向ける

 私は夢を見ないという人もいるが、夢に関心を向けると断然覚えている機会が増えてくる。不思議と夢の側も関心を持ってくれていると思うと、記憶に残るようにしてくれるらしい。夢は私たちとのコミュニケーションを求めているのだ(笑)

 

2.夢を御神託と勘違いしない^^;

 夢には色んなタイプがある。いわゆる正夢などの予知夢や、夢枕に立つ。。。などと言われるので、どうしてもそちらの夢ばかりが多いと思い込んでいる人もいるようだ^^;

 けれど実際にはその手の摩訶不思議な夢はそう多いものではなく、99%は日々の心理状態やそれにまつわる忠告、あるいは解決方法を示唆する夢であるほうが断然多い。

 しかし不思議な事に夢で示唆された心の状態を改善する事で、不思議と物事がうまく行ったり、ふと解決法が浮かんだりという事もある。だがこれは、心の状態を改善した事による当然の結果だと考えた方が賢明だろう。思いと現実との間には因果律があるのだから。。。

 

3.夢の意味は一つではない

 夢を見たときに、どの様な意味だろう?と解釈したくなるのが人情である。それが目的で夢に関心を抱くのだから当然だが、この夢は絶対こういう意味だ!と決め付ける態度は取らないように忠告しておきたい。

 というのも見た夢は一つでも、そのストーリーの中には幾つかの解釈法が存在しえるし、実際にそういう場合が多いように思う。それに、この登場人物は『こう!』と決め付けてしまうと、夢の自由を奪う事になり、夢の方だってどう表現したら解ってもらえるか悩むに違いない(笑)

 だから、はっきりしない時は、可能性として考えておく事を進める。また、誰かに相談するのも良いだろう。

 

4.夢の世界と現実の世界を区別する

 これも夢をご託宣と勘違いしてしまうケースに似ているが、例えば夢の中で両親を殺してしまう夢を見たとしよう。自立心が芽生えてくる頃には意外とよく見られる夢なのだが、それを自分の中には何か凶暴なものが住んでいて、いつか本当に両親を殺してしまうかもしれないと思い悩んだとしたらどうだろう。。。

 実際には親を殺す夢は、親の保護下から自分が自立する事を示しているのだが、それを知らずに戦々恐々として夢に怯えることがないように。。。という意味である。

 

5.夢とはある程度の距離を持つ

 ?の続きではないが、夢に関心を持ち始めたときに、続けて悪夢でも見ようものならなかなか気になるものである。だから余計に意味を見つけようと躍起になるし、それがために日常の事がおろそかになったのでは元も子もない。

 そんな時はしばらくの間夢に対する感心を忘れるぐらいが丁度良い。

 

6.夢解釈には偏見が伴うと知っておく

 夢自体はとても客観的なものである。しかし、それを解釈するのは私達の側であり、誰でもものの見方というのは偏っているものだから、どうしても自分の先入観を通して夢を解釈してしまうものだと知っておく事が大切だろう。

 夢はしばしば私達の盲点を付いてくるものだから、その先入観がますます正当な解釈から遠ざけてしまう。そう知っておくだけで夢の正しい解釈がより可能になるだろう。

 

7.のんびり夢に接しましょう

 夢解釈をするために夢日記などをつける人も多いだろう。実際に長期にわたって夢を記録するのはとても効果的な方法なのである。そこで中にはなかなか夢を見ないと苛立つ人もいる。焦るほど夢は遠ざかってしまうのだから、気長に構えることも大切である。

 2〜3週間夢を見なくても、慌てず、苛立たず、諦めずにまいりましょう。

 

8.些細な夢も大切にする

 夢を先入観で判断するなという一例にもなるが、例えば昨日家族でカラオケに行ったからカラオケの夢を見たんだ、たいした夢じゃないと安易に決め付けてしまうのは禁物である。

 朝から寝る前までカラオケをしていたなら別かもしれないが、実際にはカラオケ以外のことも沢山していたはずで、その中からカラオケのシーンが取り出されたというところに意味があるわけだ。

 夢は意外とこういうことが多いが、「しょうもない夢を見た。な〜んだ!」と思わずに、些細な夢でも大切にしよう。

 

9.夢辞典に頼り過ぎない

 夢の象徴はある程度意味合いが決まっている。七つのアーキタイプなどがそれだ。しかし、実際には意外とその人が持っている印象やイメージが重要なケースが多い。だからあまりにもマニュアルに頼りすぎると、正確な分析が不可能になってしまうので注意したい。

 例えばA君を夢に見たとき、会社でのA君の評価「A君っておもしろいよね〜」よりも、あなたのA君に対する印象の方が重要だという事だ。

 夢辞典片手に「猫」の意味を調べるのも大切だが、猫好きのあなたと、猫嫌いのあなたでは当然意味が変わってくるのであるから。。。^^;

 

10.頭と心の両方で夢を読む

 夢は御存知のように私達の常識を超えています。だから常識の心、知性で判断しようとすると理解不能に陥ります^^;

 そこで重要になるのはあなたの感性や直観力、これが必要となってきます。特に夢の中で感じた印象を大切にして分析してみましょう。

 実際こういうプロセスを繰り返す事で直観力が磨かれてくる人も少なくないようです。夢はあなたのもう一つの可能性を開いてくれるかもしれません。

 

 以上、夢と接する時の十か条でした。次回、夢を分析するときのポイントを纏めたいと思います。時間があれば今日中にアップしたいところですが。。。それでは後ほど(^^)

 

2007/02/21 20:53|心象房:夢TB:0CM:7
 

アーキタイプについて 

 はせいんさんとの会話で、そういえば当ブログでは結構無意識のことを話しているのに、その無意識と直結している夢の解釈方法について言及していなかったことに気が付いた^^;

 なので、今回はちとまとめておきたいと思う。私がいたずらに説明するよりとても解りやすい本があるので、そちらを纏めた形で引用、掲載しておきたい。『ユングが教える夢の心理判断』より。

アーキタイプ(元型)について

 夢に出てくる人物や表象は七つのアーキタイプに分類できる。この分類がわかっていると、摩訶不思議な夢の登場人物に惑わされること無く意味がつかめるようになる。

 といっても夢に登場するものはみな、あなた自身の分身のようなものであり、アーキタイプはあなたの七つの側面を意味していると思っても良いだろう。では。。。

 

1.シャドー

 自分で気付いていない自分の影の面。例えば真面目な人は、真面目な部分にスポットが当たっているだけで、不真面目な部分がまったく無い訳ではない。このスポットの当たっていない自分をシャドーという。意識している自分と正反対の自分が無意識層の中に存在している訳で、この存在は殆んど成長せぬままに無意識層に潜んでいる。

 もしかして認めたくない自分かもしれないが、もし、夢を通してシャドーが主張を始めたら、少しは意識して開放してあげる(不真面目な自分を出してみる)事で、私達の人生はもっと豊かになるだろう。

 逆にシャドーの存在を無視して、抑圧する一方にしてしまうと、しばしばシャドーは暴走し、突発的に不真面目なその人を出してしまう。。。。こんな時、いつもなら、あんなことは絶対しないのに〜とあなたは思うだろう(笑)

 普段大人しい人がいきなりキレて大変なトラブルを起こすのも、シャドーを抑圧しすぎた可能性が高い。。。

 シャドーは一般に夢の中では同性の友人、兄弟・姉妹、見知らぬ人(殆んど年下)、暗い顔の人、怪獣やお化け、などとして登場する。何かに追いかけられるような悪夢などはシャドーがかなり抑圧された状態なので早い対処が必要。

 

2.ペルソナ

  ペルソナは一言で言えば「立場・らしさ」といっても良いだろう。私達はその時々の立場によって様々な仮面(ペルソナ)をつけている訳である。その際たるものが「男らしさ」「女らしさ」という事もできる。

 また、部長として、、、とか、父親として、、、あるいは、夫として、、、という具合に、人は幾つものペルソナを持つことが通常である。

 ペルソナは正常な社会生活を営む上では必要不可欠なものだ。しかし、例えば教師として生活している人が、家庭の中にも教師を持ち込んだりした場合、それが過度になると夢から警報が出てくることがある。

 この場合ペルソナはあなたの服装とか身の回りの品物、小道具などとして夢に登場する。つまりペルソナはあなた自身なのではなく、あくまでも身に付けている「もの」に過ぎないのであり、「自分」と「立場上の自分」を混同・同一化してしまうとはなはだ不都合なことになりやすい。

 

3.アニマ・アニムス

 アニマはラテン語の「魂・風・息吹」を表す言葉で、あなたの中の異性性を象徴している。

 例えば男性の場合は子供の頃から男として育てられ、男性的な性格を発達させて成長するため、女性的な性格は未発達なまま取り残されてしまう。それが、このアニマ・アニムスで、男性の場合はアニマ、女性の場合はアニムスと呼ばれる。

 私達は本来中性的存在だと考えても良いかもしれない。だから、片方の男性性あるいは女性性のみを発達させてしまうと、無意識の中でバランスを取るために異性性が解放を訴えてくるわけである。

 夢の中では異性の友人、恋人、異性の兄弟姉妹となって登場する。またアニマは情熱、優しさ、感情、気分として、アニムスは行動力、意見、論理性として夢の中で表現される。

 男性でも女性性の強い人、あるいは女性でも男性性の強い人は、アニマ・アニムスが逆転する事もあるようだ。

 

4.グレートマザー

 グレートマザーは母性原理を象徴しているもので、包み込んでくれるもの、生み出すもの、温かく育むもの、受け入れてくれるものなど、同情、共感を象徴する。

 夢の中では自分の母親、祖母、叔母さん、あるいは看護婦さん、保母さん、女教師、女性の上司、尼僧などとして登場する。

 しかし母性原理がうまく機能していない場合は、口避け女とか魔女、山姥、怪獣やドラゴン、渦巻き模様や迷路、洞窟、地下世界として登場する事もある。

 こうした場合、母性原理は育成ではなく愛情過多、過保護などによって子供をがんじがらめにしていることへの忠告などとして登場する事も多い。

 

5.老賢人

 グレートマザーに対比して父性原理を象徴している。秩序、道筋を示すもの、論理、理想、向上心、倫理観(あるべき観)、道徳観、指導力、正義とうを象徴するものとして登場する。

 夢の中では父親、叔父、祖父、あるいは上司、社長、校長などの権威を持った人、先生、警察、軍人、王などの威厳を持った人、あるいは仙人、魔法使い、稲妻などとして登場する。

 上記の父性原理がうまく機能していなかったり、実際に父的な人との関係がうまく行っていなかったりしたとき、こうした姿をとって登場することもある。

 

6.子供

 子供は未発達ながらエネルギーと可能性そして自由な思考・発想に満ちた存在であり、何かに頭が凝り固まっていて、受け入れ難いときなどに登場する事が多い。まあ、もうちょっと自由に、のびのびと考えよう〜みたいな役割だ。

 しかし子供といっても赤子から幼児、少年という具合に段階がある。

 赤子はあなたの中に何か新しい可能性が生まれつつある事を示している。未来の可能性は大だが社会的には非常に未熟でしばらくは世話をする必要もある。それ故に、これから育ててゆかなければならない事柄を示している。

 幼児は可能性も少しははっきりとする。男の子なら男性性、女の子なら女性性という新しい芽吹きが感じられるだろう。赤ちゃんよりは可能性も明確になっているが、まだまだ手のかかる段階である。

 子供、いわゆる悪がき的な少年グループなどは、大変な活力があり、いたずら好きで、自由な発想で遊びを組み立てる。まだ社会性はないものの、新しい視点とかの新風を入れてくれる存在である。彼らの行動を観察することで、どの辺の頭のコリをほぐせばいいのかが解るだろう。

 少年は夢の中ではとてもピュアな存在としてしばしば登場する。純粋さや、創造性、アイデアに富み、妖精や天使などのイメージとも共通し新たな創造性をもたらす存在として注目に値する。

 いずれにしても、子供は何かの新しい要素を象徴する存在であるが、その年齢域に見合った手間(世話)が必要になるだろう。がもし例えば、夢の中のある登場人物が途中で急に少年に変わった場合、その人物のような何かがあなたの中に芽生えようとしているのかもしれないし、あるいはその人物はその少年の意味する可能性を秘めている人なのかもしれない。

 しかし、子供は現実性に乏しいという点は注意すべき点だろう。

 

7.セルフ

 セルフは心全体の調和を司る超越的な働きのことを言う。私達の内に在る神的な存在とでも言えばいいのだろうか。このセルフは私たち(自分自身)を超越した視点から見たものを伝えてきてくれる。全てを見通す眼と言ってもいいだろう。

 夢の中では曼荼羅図形、円形、十字、四角などの対称かつ均一に伸びる形状として登場する。そのような意味では宝石も均一な結晶という意味でセルフの象徴である。

 例えば円形ならばUFOとして登場したり、あるいは鍋蓋であったりするかもしれない。信仰を持つ人にとっては信じる神の姿で登場する場合もあるだろう。

 セルフは再生能力、不老長寿の力と関係し、そのセルフが示すものにおいて調和とか癒しとかをもたらすことが多いし、また、それを示している場合もあるだろう。

 いずれにしてもセルフが示すメッセージは非常に大切なものなのでよく観察する必要がある。

 

 夢に登場するものはおおよそこの七種類に分類できるので、このことを知っておくだけでも随分と夢が身近になるだろうと思う。

 次記事では夢の判断ポイントを纏めておこうと思うので、当記事と合わせて参照頂ければと思う。

 

2007/02/21 20:08|心象房:夢TB:0CM:4
 
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