いつこの記事を書こうかとずっとチャンスを伺っていた。それは私の前世とおぼしき記憶の体験である。ある方の記事に触発され、今こそその時期ではないかと勝手に解釈した(笑)
当ブログではカルマなど度々取り上げてきたのであるが、実のところそれらは皆一般的なカルマ観を前提に書いたものであった。その方が多くの共通認識として理解されやすいだろうと判断していたからである。 しかし、この記事を書くに当たって私の前世観を明らかにしておく必要があるだろう。
まず、大前提を言えば、私は全ては一つと考えていることを繰り返し書いておきたい。もし全てが一つなら、あらゆる人の前世は自分のものであり、且つあなたのものだと言うことになる。こうなると前世だカルマだと言っても無きに等しい。
もう少し具体的に言えば、ここにたっぷりと水が張ったお風呂でもあるとしよう。その中にはいくつものコップが浮いている。このコップはそれぞれ私であり、あなたであり「肉体的な個」を示している。コップの中にはお風呂の水と同じ水が満ちている。だから、コップを浮かべている水と、コップの中にある水は本来同じもので、同一の源泉によっている。コップで隔てられているという以外異質なところは何もない。死とは、コップを取り上げて中の水をジャーッとお風呂に返すようなものである。
コップの中にあった水は時間と共にお風呂全体に行き渡る。それでも、もともと、そのコップの中にあった水が無くなるわけではない。いつも、変わらず、存在し続ける。
では生まれ変わるとはどういう事だろう?
簡単なことだ。先ほど水をぶちまけたあたりから、同じコップで水を汲み出すことに他ならない。タイムラグが小さければ小さいほど、先ほどのぶちまけた水を掬い取ることが出来るだろう。しかし、本来コップに入っていた水とまったく同じではない。ほんの一瞬にでもコップに入っていた水は拡散し、再度汲み取った時には別な水が混ざり込んでいるだろう。これが生まれ変わった自分である。
タイムラグが長いほど、つまり転生のサイクルが長いほど水は拡散する。しかし、サイクルが短いほど前世の記憶を保持することになる。これを個体の生まれ変わりと解釈するかどうかはとても微妙だ。あなたは決して失われない。しかし次に生れてくる時は完全に今と同じとも言えない。
「コップは同じだろ」とあなたは言うだろう。でも、このコップが、お風呂の水を凍らせて作られた氷のコップだとしたら?
これが私の転生観でる。だから、前世の記憶といっても、それは私独自のものとは限らない。たまたま掬い取った水の中にその様な因子が混じっていたと言うだけに過ぎないだろう。
この仕組みのキーワードは「時間」である。さて、それでは紹介しよう。
それは私が高校三年の時の出来事である。寝る前に簡単な瞑想を済ませた後、私は部屋の中央に敷かれた布団に横になった。すると間もなくそれは始まった。寝ようとする私の意に反して頭が妙にすっきりとする。まだ寝ていないと自分でも自覚があるが、その状態で既に夢?の世界に突入していた。
私の部屋は長方形の形をしており、窓の方に頭を向けて寝ると右下の足下の角の所にドアがある。横になってはいたが何となく意識をドアの方に向けると、ドアは既にそこにはなく中央のやや右よりの所にあった。
不思議なことが起き始めたと頭の片隅で冷静に分析を始めた自分。もう一度見直すと、その入り口はドアが無く(開いていた?)廊下を隔てた向こうに紺碧の海が見える。港町なのかもしれないが、扇を広げた形に町並みが広がっており、その部屋の対岸には岬が見え、湾になっている全景がわかる。
町並みはどう見ても現代ではなく、少なくとも数千年は前の時代だという印象を得た。一別して気候は温暖なようだが熱帯ではない。海側を手元に置いて広げた扇のような町並みの中央には一番大きな道路が通っていて小高い丘の方へと伸びていた。
海と山手の丁度中間の所に池を中心に置いた広場があり、そこから十字に大きな道路が延びている。その広場を通り過ぎて山手に向かうと、その小高い丘の上に王宮のような神殿のような建物がある。一見すると古代のギリシア風の建造物を思わせるが、それとも異質な感じもする。
私のいる部屋は、海から見て左手の方にあるが、町並みの全景を遠望するような視点から見ているので、中央にある王宮のような建物よりも高いところにあるとわかった。
その宮殿の裏手には結構広大な草原地帯と湖?があり、更に奥にはかなり高い山がある。もっとも、この情景は本当なら見えるはずはない。何故なら自分のいる場所からは壁に遮られて見えるはずはないからだ。それでも、こうもはっきりとわかるのは日頃から見慣れた景色に違いないからだと分析していた。
そこで、もう少しよく観察しようと身を起こそうとした時、自分が身動きできないことに気が付いた。金縛りか?とちょっとしたパニックに陥った。遠くばかりを見ていて気が付かなかったが、よく見ると、部屋の中央に寝ていたはずの自分はいつの間にか部屋の片隅にあるベットに寝ている。確かに布団に寝ていたはずなのに。。。それも、まるで煎餅蒲団かのように寝心地は最悪だった。
もっとも、気が付くと私の全身は包帯でぐるぐる巻きにされていたから、そのせいなのかもしれない。あたりを観察しようと身を起こそうとした私の全身に激痛が走った。
痛みに身を起す半場で固まった私に女性が語りかけた。
「ムーア大丈夫?」
その女性は金色の髪を腰近くまで伸ばしており、純白の古代ギリシアのローブのようなものをまとっている。透き通った声に語りかけられ、頭の中では「この人は誰だ?」と思っているのに、勝手にこう答えていた。
「ああ、ラーナか」
どうやら私はその女性に看病されているようだった。金色の髪と深い碧の目、そしてあまりにも透き通る風のような声が印象的だった。その女性は当然のように私を看病し、私もそれを自然に受け入れているが、実際の所この女性はいったい誰なんだといぶかしんでいた。
すると、先ほどの入り口の方をとても体格の良い男が通りかかった。 その男は
「起きたのか」
とこちらを見て一言発するとすぐに向こうへ行ってしまった。だが、この男を見たとき、何かわからないが大きな戦があったのだとそう感じた。
このあまりにもリアルな夢?を見てからというもの、私の神秘体験は怒濤のように始まった。短期間の内に霊視、透視、テレパシー、予知といったものらしきものを体験することになる。それはあまりにも短い期間に起き、そして過ぎ去ったので今でも本当だったのだろうかと思うこともあるが、多くのことを理解する助けになっているのは確かなようである。
私はこの時、この地区がいわゆるムー大陸なのではないかと疑った。もちろん地質学的にはムー大陸が存在したという証拠は全くなく、むしろ否定的な見解しか出てこない。
だが後年、旅行か何かのパンフレットでニュージーランドを見たときに、この夢の地形と酷似していたのを見て驚いたことがある。だからといって同じ場所だという確証は全くない。しかし、不思議なことに私の出生時間からニュージーランドでのホロスコープを作成すると、もっとも良い運勢となる。いくつかの主要な地域で調べてみたが、その様な運勢となるのは地球上でニュージーランド一カ所だけだった。
もし、これが前世の記憶であるとするなら、私のその記憶の中ではもっとも古い時代の記憶と言うことになるだろう。このあと、いくつかの生をかいま見ているが、いずれまた紹介する機会があると思う。
|