秘教的な世界では私たち人間のことをミクロコスモスと呼んでいることは御存知の方も多いでしょう。宇宙と人間には完全な相関関係があるという思想が、長いこと秘境的教えの根底にあります。 そんな中から今日は最も身近なマクロコスモス、、、太陽系と人間の心にまつわる事を少し考えてみました。 冥王星論争も終わり、惑星という定義では太陽系は以下のように変わりました。 太 = 水 = 金 = 地-月 = 火 = 木 = 土 = 天 = 海 占星術的には地球は私たち自身の事ですので数に入れませんが、変わりに月が地球の位置に来ます。 この並びを人の心の働きに対比させると下のようになります。ちなみに古い秘教では土星までしか用いませんので、ここでも天王星以降は省きました。 - 太陽:自我意識、意志
- 水星:知性、理性
- 金星:欲求、感情
- 月 :無意識、感情
- 火星:怒り
- バルカン(アステロイドベルト):前意識
- 木星:拡大性向?
- 土星:抑圧されているもの、カルマ、不安、恐れ
スピリチュアル占星術では太陽、水星、金星の内惑星は自我を象徴していると考えられていますし、火星、木星、土星の外惑星は社会性とか本人と社会との関わりから生まれるものを象徴していると考えられています。 ちなみにそれ以降の遠外惑星は無意識を象徴しています。月も無意識の象徴ですが、これはどちらかというと極めて個人的な無意識とか、意思を必要としない行為などを示していると思われます。 月が地球に最も近いという位置関係は、日頃の行動が無意識的に行われている事の現われですし、次いで金星と火星が両脇に座しているので、人間の次なる基準は欲求と怒りであると示しているように思います。 金星は一般に恋愛を示す星ですが、ここでは欲求から生じる感情という意味合いが強まります。これに足して月の感情というのは無意識の中に蓄えられている記憶から生まれるものと捉えてよいでしょう。 次には水星と、バルカンが来ます。バルカンはセレスとかジュノーなどの小惑星がある地点で、これらの星はどれも社会や家庭と自分の関わりを示しています。つまり個と社会性の境界の象徴がここにあると思って良いのではないでしょうか。 私達の心理的な側面では、顕在意識と潜在意識の境界に当たる前意識に相当すると思われます。 ちなみにバルカンはローマ神話のウルカヌスのことで、ギリシャ神話では鍛治の神ヘパイストスと同一視されています。言ってみれば「技術」であるわけで、社会との個との関わりにはすべて「技術」が付きまとうということになるのかもしれません。 それは工業技術などもそうですが、自分の気持ちを伝える技術(話術)や、人を掌握する技術、能力を発揮する技術なども含まれます。人は自分一人でいる時は、そうしたものを必要とはしませんが、第二者以上の人たちといる時とても重要な要素になります。 この事はとても重要で、対人関係でコンプレックスを持っている方の多くは自己表現の技術が未熟であったり、また、逆にコンプレックスからその技術が萎縮してしまうケースが多いように思います。 けれども、それはあなた自身の欠点というわけではなく、厳密には表現技術の未熟さから来るものです。私達はこの辺を明確に区別してはいませんが。。。 私達は地球の位置から太陽の方向へ向けて進化しています。無意識的行動から、欲求を認識し、それを達成しようとする。。。そしてそれが知識を蓄えることにつながり、、、徐々に理性として進化してきます。 理性が生まれると、その理に自分を従わせようとする意志が必要になります。鍛えられた意志はやがて全ての精神活動の中心となるものです。 私達の精神的な進化は今太陽に向かいつつあります。が、その前に水星の位置を充実させなければなりません。これは知識を蓄えよ。。。ということではなく、論理性に注目しなさいという意味です。 知識は論理性を確立するためのツールに過ぎず、その多寡が問われるわけではありません。 知識の質を高めることは、必然的に理性を生み出します。これは人生の公式とか、自然の摂理といった「理」に精通することを示しています。 そのため高度に発達した理性の持ち主達は、私たちから見ると極めて似通った性質を持っているように思えるでしょう。 理によって正しい道、あるいは望ましい道が見えてくれば、その方向へ進むべきであることは自明です。。。となれば、それが出来るか出来ないかという意志の問題となります。 正しい理性の出現を待たなくては、人に意志が生まれることはありません。 ともあれ、このように私達の太陽系と私達の心は互いに鏡像の関係になっています。三王星についても同様な解釈を施すことは可能ですが、それはより深い私たちの心に関わっているので、また機会があった折には書いてみたいと思います。 心を知るための一つのツールになれば幸いです。
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